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赤坂の社労士事務所

福岡市中央区赤坂の社労士事務所「赤坂経営労務事務所」の
COLUMNです。
労働・社会保険の諸手続や助成金活用、給与計算、就業規則の
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社会保険労務士法人赤坂経営労務事務所
代表社員 大澤 彰

組織の階層が多すぎるというようなことは?

経営

組織について辞書で調べると、「特定の目的を達成するために、諸個人および諸集団に専門分化された役割を与え、その活動を統合・調整する仕組み。または,そうして構成された集団の全体。」と解説されています。

大きな会社であろうと小さな会社であろうと、 経営者やそれを支える人間が同じ方向に向かい、掲げた目標を達成させるためには経営者だけではなく、その下で働く人間も目標達成のために生き生きと働ける環境を作る必要があり その舵取を 間違えると業績は悪化し、働く人間関係もこわしてしまう事にもなりかねません。

何かをする為に集まった人たちが、効率的・効果的に事を成し遂げる為にはその集団を動かすための仕組みや仕掛けが必要になります。

組織や職場の目標を達成するために、
組織の階層はどのように考えて構築されているでしょうか。
階層が多いというようなことないでしょうか。

 同じような仕事の部下であれば多くの部下を管理する事が可能です。
 例えば、工場だと15人とか20人も可能でしょう。逆に、企画のような複雑な仕事では3人程度となるでしょう。
 営業だと6人程度が管理の範囲と考えられます。

これが崩れて来たのは、次のような事情が影響しているものと思われます。
 組織が以前ほどは拡大しなくなると役職のポストが増えません。
そのため年齢が上に行っても付ける役職がない方が出て来ました。「管理職のポ
 スト不足」です。

そのため管理職につけない方の意欲が減退する虞があるので、このポスト不足に対して、管理職の名称を与えていったのです。その方が部下のやる気が高まりますし、人事制度の構築に時間と費用がかからないからです。
その結果として管理職が増え、部下を持たない管理職というのも存在するようになったのです。
また、その結果として、複数の上司から指示が来る、という組織運営に重大な問題を残すことにもなったのです。

このような経緯から中小企業でも、部下3人に管理者、その上にまた管理者を置く、というように階層が多くなってしまう企業があるのです。

階層が多くなると、次のような問題が発生します。
●管理者が増え、コストが増える

●階層が多いので決定に時間がかかる
●トップに伝わらない情報が多くなる
●管理過剰になりやすく、部下の意欲が低下する怖れがある

 
では組織の階層の問題はどのように考えたら良いでしょうか。

組織の階層の問題については、管理の範囲(適正スパン)の問題とも関連し、効果と効率の点から考える必要があります。
管理者の目が行き届かないと、仕事の効果があまりあがらないおそれがあります。
逆に、部下を小人数にして管理者の階層を多くすると物事を進めるのに時間がかかり効率が悪くなります。

 最近の傾向は階層を少なくして管理の範囲を広くするようになってきています。コスト削減、決定のスピードアップ、従業員の権限拡大、顧客志向化からです。
 管理の範囲が広がっているのには、電子メールなどの登場が大きく寄与しています。

 但し、フラット化にも問題があります。
それは、管理者に対する目が行き届かないために、経営者の方針に沿わない行動をする管理者が出てくる事です。

 以上から、組織については次の点が重要となります。
●組織はフラット型を目指す。但し、効果性が低減しないように
●経営方針を徹底させる
●責任を担える社員を育て、好循環を実現する
●正しく会社の現状を把握し、正しい処方で精鋭企業に変える  

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