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赤坂の社労士事務所

福岡市中央区赤坂の社労士事務所「赤坂経営労務事務所」の
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社会保険労務士法人赤坂経営労務事務所
代表社員 大澤 彰

体系的思考法による経営計画

経営

効果の上がるの経営計画の考え方とは。
結論から言うと「体系的思考法」に基づいて計画を策定するということになります。
そこで、「体系的思考法」について説明します。
ある時、「法律の勉強で一番重要なことを話して貰いたい」、と依頼された先生が話したのは、先生が書かれた本の目次に合わせて、その中身を少しずつ話していく、というものでした。
それを聞いて、「こんなことなら知っている。講義は役に立たないのではないか」と思った人が多かったそうです。個々の知識は、確かに知っていたのですから。
しかし、それからしばらくして、ある法律家の論文を読んで、先生の意図が分かったそうです。
それは「体系的思考法」でした。
知識は部分的知識の寄せ集めでは使う事ができないのです。
「一つの価値観に基づいて、関連する知識が矛盾無く説明できるように」考えられる必要があるのです。


この「体系的思考法」で考えると、統一の取れた考え方ができるようになります。

この「体系的思考法」が重要なのは商品にしてもいえます。
例えばマンションの場合、床、台所、風呂等を一番高いものを揃えれば売れるのか、というと、思ったほど売れないものです。重要な視点が欠けているからです。
それは、「どんな人に住むように勧めるのか」という視点です。
つまり外壁・室内装飾・備品・建具も、住む人に合っているかどうかから考える必要があるからです。
言い換えれば「ターゲットを鮮明にする」ということです。
 
経営計画にしてもそうです。

多くの経営計画は数値計画です。
いくらの売上を上げて利益はいくら、部門別・商品別にはいくら、という数字の展開です。
しかし、数字の計画では計画は達成されません。
なぜなら、数字は「目標・到達点」であり「結果」だからです。

そこで、必要なのが「経営体質を改善する」という観点からの経営計画です。
そのためには、まず、
3~5年後の経営環境を予測します。
そして、「その経営環境下で発展するためには、どのような営業構造・商品力等になっている必要があるのか」を考えます。
そして、その戦略が実際に実行できるようにするために必要な経営体質を身につける為の計画を立てます。

つまり、戦略が実現できるように、次の経営体質を充実させる計画を立てる事が必要なのです。
・組織構造の改善
・組織風土改善
・人材能力 
・財務体質 等

このように、経営計画も「体系的思考法」の考え方で策定する必要があるのです。

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