先週土曜日に、「年金が無い時代の最適賃金の作り方セミナー」(2013年以降の法的状況を踏まえた再雇用後の賃金実務)を実施し、無事終了いたしました。
社会の高齢化が急速に進む中で、企業における高年齢者雇用への対応は急がれます。
60歳以降の社員の雇用には年金や社会保険の知識は欠かせません。また対象者により年金等の条件も異なり、定年や再雇用に関する手続きは煩雑なため、正確な理解が極めて重要です。
このセミナーでは、
第1部で法改正の内容、継続雇用をめぐる判例・裁判例の動向
第2部では最適賃金の設計に必要な在職老齢年金、高年齢雇用継続給付及び併給調整の知識
第3部では最適賃金設計の留意点、年金不支給期間の賃金設計、年金支給期間の賃金設計
第4部では定年後のコース別人事制度と評価、洗い替え賃金
について、法改正、判例・裁判例の資料、再雇用後の賃金実務に必要な賃金シミュレーションシート、役割評価・達成度評価の基準書等を使ってご説明をさせていただきました。
希望者に対して、65歳までの雇用延長を義務づける4月改正を見据えて、大手企業では、定年後の賃金を一律に減らして再雇用する従来型の制度を改め、職務区分や評価に応じて金額を上乗せする、定年前の業務や役割を賃金に反映させるなど、雇用延長後の賃金制度の見直しに動き出しています。
ただ、雇用延長後の待遇の見直しは、新規採用抑制や若手社員の待遇悪化につながりかねないところもあり、今後、雇用体系全体の再設計につながる可能性があり、この機会にこれらも視野に入れて検討していただければと思います。
今回ご参加いただきました方には研修でご紹介した内容及び資料等を参考に、定年再雇用後の賃金実務の適切な対応にお役立ていただければ幸いです。
セミナーの内容、資料等について不明な点がありましたら、質問書をFAX又はメール等でお送りいただき、お気軽にご相談ください。
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赤坂の社労士事務所
福岡市中央区赤坂の社労士事務所「赤坂経営労務事務所」の
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社会保険労務士法人赤坂経営労務事務所
代表社員 大澤 彰