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赤坂の社労士事務所

福岡市中央区赤坂の社労士事務所「赤坂経営労務事務所」の
COLUMNです。
労働・社会保険の諸手続や助成金活用、給与計算、就業規則の
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社会保険労務士法人赤坂経営労務事務所
代表社員 大澤 彰

管理職になったとき

経営

 今年度、新しく管理職に就いた人もいるでしょう。
 管理職に昇進すると、これまでと立場が異なり、上手に説明をすることができないばかりか、緊張でうまく話せなかったりというようなことはなかったでしょうか。
 もっとたくさんものを知っている人間になりたい、話が上手な人間になりたい、信頼される上司になりたい等々欲張りに求めてしまっているので、焦って緊張してしまうのかもしれません。
 管理職となって、何が変わるのでしょうか。
 実際問題として、管理職という立場に就くことで、何がどのように変わるのか、例えば、こんな変化があるでしょう。
 「評価される側から、評価する側へと変わる」
 「指示命令を受ける側から、指示命令を出す側に変わる」
 「指導・育成される側から、指導・育成する側に変わる」
 「管理・監督責任者となり、結果責任が問われる側に変わる」
 
一言で言ってしまえば、管理職とは組織の経営者のことです。

 経営者ですから、自分の裁量で意思決定できる範囲はプレイヤーの頃より広がります。
 だからと言って、経費が使い放題になる訳でもありません。むしろ、果たさなければならない責任の範囲が広く重くなると考えた方がよいでしょう。
 では、組織の成果を上げるために、管理職が果たさなければならない責任にはどんなものがあるのでしょうか。
 その責任は、大きく3つあります。
 
もっとも重要な責任は、業績責任です。
管理職は、定められた期間に自分たちの組織に与えられた目標をクリアしなければなりません。営業であれば売上や利益といった業績目標を、これらの業績目標を達成して、はじめて管理職としての責任を果たしたと言えるのです。

 次に大きな責任となるのが、部下の指導育成責任です。

部下を指導することは、組織に与えられた業績目標を達成するためには欠かせません。また、将来の業績目標を達成し続けるためには、部下を育成しレベルアップを図っていかなければならないのです。

 そして3つ目の責任が、部下の管理責任です。

部下となるメンバーは、会社かう預かった貴重な人材です。彼らが心身ともに健康な状態で仕事に臨めるよう、管理職は常に気を配らなければなりません。そして、彼らが会社の方針を遵守し、組織の一員としてふさわしい言動を行うよう管理することも管理職の責任です。
 このように見てくると、管理職とは責任ばかり大きくて割に合わない仕事だと思われる方がいるかもしれませんが、そんなことはありません。管理職となれば、自分の思うように組織を経営することができるのです。
 
部下とのコミュニケーションに、「飲みにケーション」があります。
 この「飲みにケーション」で飲めないお酒を無理に飲む必要はありませんが、部下たちとの人間関係を深める上ではよい点もあります。
 「飲みにケーション」は、職場では見えにくかった部下の意外な一面や、部下同士の意外な人間関係を見せてくれることがあります。「普段はおとなしい部下が非常に多くの不満を抱えていた」「関係が希薄に見えていた部下同士が実は親しい間柄にあった」など、管理職が組織を経営していくにあたって参考になる情報がもたらされることもあるのです。これらは、酒席の場が持つ開放的な雰囲気がプラスに作用する点と言ってよいでしょう。
 その反面、管理職自身が注意を払わなければならない危険も潜んでいます。「酒席で重要な人事情報を漏らしてしまったことが原因で噂が広まってしまった」「いつも同じ部下と飲みにいくことに対して他の部下達から苦情が出た」など、管理職の配慮不足によって大きな問題が引き起こされることもあるのです。
以下に飲みにケーションにおける管理職の心得としてポイントをまとめてみます。
 ・人事にまつわる話をしない
 ・部下に説教をしはい
 ・部下の愚痴は聞いても自分は言わない
 .お金と時聞にけじめをつける
 .いやがる部下を無理に誘わない
 .酒は飲んでも飲まれるな

 「飲みにケーション」は節度を守れば職場内コミュ二ケーションの潤滑油となりますが、度が過ぎれば逆効果となってしまいます。
 明日の業務に差し支えないようにするのはもちろんのこと、明日からの人間関係にひびが入らないように監督するのも管理職の大事な務めなのです。

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