ある社長が、異業種交流会の親睦会の席上で、数人の経営者に話を持ちかけてみました。すると、酒の勢いもあってか、
『残業手当?そんなもの払っていたら経営にならないよ!』、中には『従業員を甘やかしてはいけない』という経営者もいたそうです。
そこで周囲の企業も払っていないのなら、A社だけが払う必要はないと思い、残業手当の打ち切りをひそかに決め朝礼で発表しようとしていました。
まさに発表しようとした日にサービス残業で訴えられた記事が目にとまったそうです。
いわゆる“サービス残業への厳しい措置”です。
社長は親切心もあって、交流会のメンバーに電話してあげたそうです。
数人の話しを聞いてるいるうちにA社長はばかばかしくなったといいます。
みんなそれぞれ対応をしているのです。
『皆話が違うじゃないか』と憤慨しているA社長に、たまたま訪れたB社長がこんな話をしてくれました。
“うわさ”は情報ではない!
社長には『あの懇親会の席では、誰もAさんがそんなに真剣だとは思わなかったのだよ。酒の席でもあるし、憂さ晴らし程度の話だ。Aさんも真剣に考えたいなら、それ相応の人に相談しなきゃあ』と逆に説教をされてしまったそうです。
どんなに面白くて有益な話でも、
“うわさ”話には“無責任な部分”が多いのです。
確かに責任を持たなくてもよいケースでは、
私たちはついつい事実を誇張したり
都合の良い部分だけを断片的に話したりしがちなものです。
そんなケースでの話を鵜呑みにしては、確かに大変危険なのです。
“うわさ”は情報ではない!
