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赤坂の社労士事務所

福岡市中央区赤坂の社労士事務所「赤坂経営労務事務所」の
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労働・社会保険の諸手続や助成金活用、給与計算、就業規則の
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社会保険労務士法人赤坂経営労務事務所
代表社員 大澤 彰

二次会に誘われない上司

人事・労務

 労務相談を行っているときに40代の管理者から次のような質問がでたことがあります。
 「職場の人たちと飲みに行くと、私だけ二次会に誘われないのですが、どうしたら良いのでしょうか」

 管理者が部下達と飲みに行って、二次会に誘われないのは多いと考えられます。部下達にとっては上司なのですから、一緒に飲んでいても同僚と同じようには考えられないで気を使うことになるからです。二次会くらいは上司なしで飲みたいと思う部下が多いはずです。
 このような場合に、部下に対する態度をどのようにするかが、ここでの問題です。あなたはどのように考えるでしょうか。
 このような場合、普段から「友達感覚」で接していれば良いと考える方がいるかもしれません。普段から「友達感覚」であれば、部下もそれほど気を使わなくても一緒に飲めると考えられるからです。
 しかし、このような態度を取った場合には、どのような問題が起きると考えられるでしょうか。
「なれ合い型」になると、「最低限のルール」が守られなくなります。
 なし崩し的に「ルール」が無視されるようになっていくのです。

 部下と友達感覚になりすぎると、命令がしにくくなります。仕事の場でも、私生活上の延長線上での意識が出てくるからです。
部下との関係での「けじめ」が必要なのです。
 しかし、逆に「管理型」も問題があります。
 管理中心では上司・部下の間に「人間関係」が構築されません。
「人間関係」が構築されていないと、部下は上司の意を汲んだ仕事をしてくれないようになります。

 ですから、部下との間には「人間関係」を構築しておく必要があります。
 そのためには、次の3点を重視する事です。
 1)部下の気持ちを理解する
 2)部下を批判しない
 3)部下の成功を支援する

 部下の気持ちを理解して出ている言葉は部下に受け入れられやすくなります。
 部下の気持ちを理解しないで出している言葉は部下には受け入れにくくなりま
す。

 人はそれぞれ「考え方・価値観」が違います。「考え方・価値観」は「環境」によって形成されます。人はそれぞれ「環境」が異なるのですから、「考え方・価値観」は違うのです。

 違った考え方からは、違った判断が出てきます。ですから、自分の「考え方・価値観」から部下の状況を判断すると、部下の気持ちは理解できなくなります。
 部下の気持ちを理解しないで出している言葉は部下に受け入れられ難くなってしまうのです。
 部下の気持ちを理解するためには、部下の人生を理解する事です。部下の人生からは、どのような「考え方・価値観」となるのかを考えるのです。その「考え方・価値観」を理解して部下に接することが重要なのです。

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