少し時間が経っていますが、話題になっている「もしドラ」を読んでみました。
ドラマの筋は、高校生の青春ドラマですが、ドラッカーのマネジメントのエッセンスをうまく使っており、これがストーリーを引き締め、盛り上げています。
目標管理、意思決定、コミュニケーション、組織、適材配置等
引用されているエッセンスの中にあった次のフレーズが印象的でした。
「企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。」
マーケテイングは、「顧客が何を買いたいか」を問う。「顧客が価値有りとし、必要とし、求めている満足がこれである」。
イノベーションとは、人的資源や物的資源に対し、より大きな富を生み出す新しい能力をもたらすことである。既存の製品の新しい用途を見付けることもイノベーションである。
さて、この2つの機能を社労士に当てはめるとどうなるか。
仮に創業したばかりの会社を例にとると、最初は「金なし、物なし、人なし」の状態です。そうなると最初に必要なのは、まず金ということになる。そこで提供できるサービスは助成金になるでしょう。
次に必要なのはイノベーションすなわち新しい満足を生み出すことです。
社長の明確な目標(「もしドラ」では甲子園出場)を基に、何を強化し、あるいは新たに作るか、どのようにコラボレーションさせるか、創業から3年程度を見通したイノベーションを起こすための仕組みづくりになるのだろうと思います。
※シュンペーターの理論
イノベーションはシュンペーターの理論の中心概念です。
イノベーションとは、経済活動において旧方式から飛躍して新方式を導入することですある。日本語では技術革新と訳されることがあるが、イノベーションは技術の分野に留まらない。シュンペーターはイノベーションとして以下の5類型を提示した。
新しい財貨の生産
新しい生産方法の導入
新しい販売先の開拓
新しい仕入先の獲得
新しい組織の実現(独占の形成やその打破)
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赤坂の社労士事務所
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