昨日、一泊2日で所属する人事労務研究団体の全国大会に参加してきました。
参加者は、北は北海道から南は沖縄まで、各都道府県からそうそうたる先生方が参加されていました。
研修の中で非常に興味のあるテーマが基調講演で紹介されました。
「人本主義」による企業経営というテーマです。
これまでの資本主義、社会主義とは異なった新しい定義です。
「人本主義」では企業経営で最も重視しなければならない人は、株主・出資者ではなく「社員とその家族」なのであるとしています。
人材を表す場合に、「人在」、「人罪」、「人財」という表現が使われたりします。
この人本主義では、人材を「人財」と表現して説明が行われています。
内容の一部を抜粋しますと
・多くの企業は、好況時にはこのときとばかり社員を募集、不況になると募集しないばかりか、リストラに走るケースが多い。
こうした「人財の確保」を好不況に連動させる経営は間違っている。
・好況を持続させる唯一の経営資源は「人財」であり、それを好不況で大きく変動させてはならない。
・人財への投資は、設備投資とは全く異なるものである。
・超優良企業の賃金制度は、過度な成果主義ではなく、「年功序列型」、「年齢序列型」である。
・人材問題は、「確保」、「育成」、「評価」の3つの大別てある。
最も重要なのは評価である。
短期間に減価償却する設備と、長期契約を前提とする人財投資とは、投資の着眼点は明らかに異なり、人財投資は、長期スパンで判断されるべきものと思います。
鍛え方次第で、機械などとは異なり人の能力は無限です。
<優良企業では、賃金が年功序列型になっている。>
勤続年数の長いベテランが高いパフォーマンスを発揮し、その結果、年功賃金になっている。
この形が、私が最も理想とする賃金です。
このような賃金にするためには、次の戦略が継続的に実施されなければ、達成できません。
「人財確保、人財育成(投資)、評価をもとに次期の改善(スパイラル)」
6f62966b1de45c12514a6c6fa30f94fb_m-1
赤坂の社労士事務所
福岡市中央区赤坂の社労士事務所「赤坂経営労務事務所」の
COLUMNです。
労働・社会保険の諸手続や助成金活用、給与計算、就業規則の
整備、評価・処遇制度の構築など、人に関わる分野から経営を
サポートいたします。
社会保険労務士法人赤坂経営労務事務所
代表社員 大澤 彰