新たに首相に就任した、野田首相は「中間層の厚みが増す日本をつくる」と言った。
「最小不幸社会」をうたった前首相よりも、はるかにイメージがよい。
いずれにしろ問題は、長きにわたる日本の停滞が中間層の崩壊を招きつつあることです。
昭和40年、50年代は、高度成長時代の完成期で、日本国民はすべて中流階級になったと言われました。
外国からも、歴史的にみても大成功を収めた社会主義国家だと言われたこともありました。
昭和60年代から平成に入り、バブル経済が発生し、崩壊し、失われた10年を経験して、それまでの日本的考えは否定され、成果主義、経営思想等も欧米主義を取り入れ現在に至っています。
個人的には、1億総中流時代の方が楽しかった気がします。
現在、共通するのは「昨日よりも今日、今日よりも明日」の方が生活は苦しくなる、と感じる悲観論です。
今の日本経済は過去の蓄積で食いつないでいるといっても過言ではありません。
かといって、裾野が広く、一気に膨大な雇用を生む自動車産業のようなモデルは、なかなか生まれないでしょう。
経済成長を根本的に阻む少子高齢化に歯止めをかける特効薬も見いだしにくいようです。
新首相には、大震災からの復興、原発事故の早期収束、税と社会保障の一体改革など課題が山積しているが、ここが踏ん張りどころと、新たな産業の育成・支援等により、雇用を増やしてほしい。
少なくとも学校を出て、正社員になれないなどという夢の無い状況はなくしてほしい。
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