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赤坂の社労士事務所

福岡市中央区赤坂の社労士事務所「赤坂経営労務事務所」の
COLUMNです。
労働・社会保険の諸手続や助成金活用、給与計算、就業規則の
整備、評価・処遇制度の構築など、人に関わる分野から経営を
サポートいたします。
社会保険労務士法人赤坂経営労務事務所
代表社員 大澤 彰

目標を達成するための仕組み作りは?

経営

次のような話をよく聞きます。
「会社の目標を立てても、いつの間にか忘れられて、目標達成することができない」
「社員が一丸となって目標に向かって突き進むことができない」
目標を立て、達成し、利益を上げることは、社員の、ひいては社員の家族の生活を支えることにつながります。
ですから経営者は、知恵を絞り、目標を達成し、会社の未来を安泰にすることを考えます。

しかし、現実は、経営者の願いとは裏腹に、社員は成果に結びつく働きをなかなかしてくれません。
もちろん社員が仕事を怠けているというわけではありません。
社員をうまくマネジメントすることができず、会社の思い、経営者の願いが空回りしているのです。

経営者の思いを理解し、目標達成に向かって行動する社員に変えるために必要なことは、何でしょうか?
働くモチベーシヨンを高めるために、給料をアップさせることでしょうか?
あるいは何がなんでも成果を挙げるようにと、気合いを飛ばすことでしょうか?
どれも違います。

必要なのは「仕組み」です。
社員全員が会社の理念や計画を理解し、成果に結びつく行動を繰り返し、その結果として会社に利益をもたらすための仕組みを構築することが必要なのです。
何よりも企業に必要な人材とは、「会社の目標を達成する」社員です。
これは会社の直接部門、間接部門を含めてすべてです。
会社の利益を上げるために、自分自身が何をすべきか?
顧客の数を増やすには、自分がどう動けばいいか?

そのための具体的な行動を教えることこそが必要なのです。
これを後回しにして、「基本を教えておいて、あとはOJTで何とか頑張ってもらおう」などと考えてしまうのです。
「マナーやモチベーションアップの教育をして、OJTをして、それで仕事ができないというなら、もうあきらめる」。これでは現状は変わりません。
会社の売上、業績アップという「結果」に直結した「やり方」を社員に教えていくことが、必要なのです。
「そもそも、できないヤツは何をやってもできないものだ」
そうやって、社員を変えることに匙を投げ出してしまう管理職もいるのではないでしょうか。
人ができない理由は2つです。
1つは、やり方を知らないから
もう1つは、やり方は知っているが、継続の仕方を知らないから
できない人ができない理由の多くは、ここにあります。
「できない人」を「できる人」に変える。
そこに必要なのは、相手の個性を変えるような精神的なアプローチではなく、「やり方」を習得させ、それを「継続させる」ための仕組み作りなのです。

「常識で分かるだろう」「きちんとやれ」、抽象的なもの言いでは、社員はどうすればいいかが分かりません。
人が行動を「続ける」「定着させる」理由は何でしょう?
それは「その行動が、好ましい結果を招くから」ということです。
人が行動を続けるには、まず行動を起こすべき条件があり、行動し、その行動の「結果」が生まれます。
ですから、「なぜ、続けられないか」を考えれば、それは「行動しても、好ましい結果があるわけではないから」です
行動の結果にメリットがあるなら、人はまた行動を繰りかえします。
この事実をもとに、物事を続けさせる仕組みが必要なのです。

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