先週土曜日に、「就業規則実務セミナー こだわりの一条《採用･退職》編」を、無事終了いたしました。
面接で判断する際によく勘違いしてしまいがちなのが、受験勉強を勝ち抜いてきた人の「情報処理能力」です。この能力は、「仕事ができるのではないか」と勘違いしてしまう面も持ち合わせています。そのため、面接での印象はとても良く映り、ついつい採用を決定してしまいます。
ただ、能力を見極めるには高度な採用スキルが必要となり、中小企業にとって非常に高い壁となってしまいます。そこでコスト面や採用にあたる人員面でも限りがある中小企業が次に取るべき手段として、採用規定にこだわり、｢自社にふさわしい社員｣だけが入社できる仕組みを作っておく必要があります。
もう一方で、会社が労務管理を行う上で、必ず直面するのが問題社員に対する処遇です。問題があるからといきなり放り出すこともまた問題であり、どのようなさじ加減を取るかが難しいところです。
このセミナーでは、「採用」、「試用期間」、「退職」について従前規定の問題点を洗い出し、改正規定を示して、すぐに使える書式と事例を交えて徹底解説を行い、さらに退職勧奨面談の進め方のポイントについて、よくあるケースを示し、さまざまな角度から解説を行いました。
～セミナーの主な内容～
１．経営理念と就業規則
経営理念を社内に浸透させる手段として、最も適切なものが就業規則
社是・社訓・経営理念・行動指針・クレド
「インスタント就業規則診断法」
２．「採 用」
・最初が肝心、採用前に提出させる３点セット、どのような能力を見極めたいのか、見極めの判断軸は？
・採用規定見直しの留意点
・知らないと損する新規雇用する場合の助成金
３．「試用期間」
・試用期間を設けていますか？
・試用期間規定見直しの留意点
試用期間とは、試用期間の位置付け、試用期間の活用法、試用期間評価表
４．「退 職」
・退職規定見直しの留意点
自然退職・合意退職(依願退職・勧奨退職)・辞職の留意点
５．「退職勧奨実施の留意点」
・退職勧奨面談のポイント、通常の対応をする者、面談を拒否する者、退職勧奨とパワハラ
今回ご参加いただきました方にはセミナーでご説明いたしました、採用規定へのこだわり、試用期間の活用、退職の種類ごとの対応、退職勧奨面談のポイントに留意してこれからの人事労務にお役立ていただければ幸いです。
セミナーの内容、資料等について不明な点がありましたら、質問書をＦＡＸ又はメール等でお送りいただき、お気軽にご相談ください。
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