次のようなアンケート結果があるそうです。
「経営理念を実践していますか」
社 長 実践している 61%
従業員 実践している 15%
「経営理念」は社員が「一丸となった活動をするため」、及び「成長企業になるため」に欠かせないもので、組織風土の重要な要素です。
そこで、「経営理念」が実践されるために必要なものを検討してみましょう。
まず、基本理念とは、「われわれが何者で、なんのために存在し、何をやっているのかを示すもの」です。
ここが明確でないと、社員は経営者の意図したとおりに行動してくれません。
ですから、この基本理念を明確にしておく必要があります。
まず「何のために事業をやっているのか、を充分に考える」ということが重要です。
充分に考えていないと、「経営理念」と異なった価値観で考えてしまう虞れが出てくるからです。
また、経営者が本気で思っていない事を社員が実行する訳はないのですから。
重要なのは、なぜ「事業をやろう」と思ったのかという点です。
大事なのは「その事業で実現しよう」と思った自分の体験です。
その体験から出てきた経営理念であれば本心ですし、揺らぐ事もなくなるのです。
次の問題は、いかにして明確にした「経営理念」を徹底するか、ということです。
重要なのは、「経営理念」が実践されるような「仕組み」を作ると言う事です。
人間は心を開いて「なるほど!」と思わなければ、どんなにいい話でも心に響かないモノです。
1.雑談で自分の思いを伝える。
「仕事の話をしているわけでないから、こちらも気持ちがリラックスしている。
そんな時にフッと言われた言葉は、ストンと心のなかにはいってくる。」
2.同じような理由で、コンパを有効活用する。
率直に耳を傾けてもらうために、お酒を飲んでみんなが心を開いた時に話をする。
3.経営理念を毎朝「唱和」する
このように、「経営理念」が実践されるような「仕組み」を作る事が重要なのです。
最後に重要なことがあります。
それは「人に思いを伝えることは簡単ではない」と思う事です。
「一度伝えたのだから分かっているだろう」と思ってしまうと、繰り返して言わ
なくなるからです。
社長の思いを社員に伝える法
