給与計算の大きな役割

給与は、労働の対価として支払われるものです。
社員には、給与以外に収入の糧はありません。
給与は努力、成果が評価され決定されます。
給与の決め方、支払いの仕方は社員が経営者を判断する側面にもなります。
この大事な給与の支払いの遅れや些細な計算ミスは、社員から不信感を抱かれる原因になります。
給与の支払いを正しく行うことは「相互信頼の樹立」の為に、とても重要です。
時間外労働の集計や変動項目の算出、源泉所得税の確認、社会保険料など、細かい計算が社員の数だけ生じます。
もし、給与計算を間違えた場合、どうなるでしょうか。
当然、社員から苦情があります。そして、これを修正するのは単に計算をやり直しをするだけでは終わりません。計算月後の過不足額の支払いまたは返金請求、源泉納付の修正、会計帳簿の修正、退職時であれば離職票の修正等々諸々の所に影響がでます。
特に、法改正には要注意です。
さらに入退職者があった時や賞与の時期などは、通常以上に負担となります。
これらを締日から支払日までの限られた期間に行う事は、とても神経を使い大変です。
給与計算は意外と労力や時間を費やす業務です。
給与計算の仕事は、そのレベルによって、生み出される価値が大きく異なってきます。
給与計算は、人事管理の要(かなめ)です。
給与計算書には諸々の情報が満載です。
例えば、勤務時間はリスク管理とその対策を、さらに支払われる賃金、賞与は人件費管理と同時に社員の採用、定着、モチべーション対策を提案しています。
正確に、早く計算することは、給与計算の基本です。
しかし、これだけに留めるにはもったいない仕事です。
奥深い重要な役割を果たしている給与ですが、決算書作成などに比べると軽視されがちです。
決算書の作成と同様に、給与計算も信頼できる専門家によるサポートが必要なのではないでしょうか。